マーケティングを外部の支援会社に依頼する場合、広告代理店かWebマーケティング会社の2種類があります。
この2つは似ているため、どこに依頼したらいいのか迷ってしまいますよね。

広告代理店とWebマーケティング会社の大きな違いは、広告運用に特化しているか、していないかです。
もし、広告に特化したWebマーケティングを行いたいなら、広告代理店への依頼がおすすめです。

この記事では、広告代理店とWebマーケティング会社の違いやメリット、選び方を紹介します。

01そもそも広告とマーケティングの違いとは？

広告代理店とマーケティング会社の違いを理解するためには、まず「広告」と「マーケティング」の関係を把握する必要があります。

はじめに、広告とマーケティングの特徴を解説します。

広告の特徴

広告とは、商品やサービスを世の中に広く知らせる活動を指します。

もともと用意されていた広告枠を買い取り、宣伝したい内容を掲載する仕組みです。

広告を出すと、たくさんの人に対して情報を効率的に伝えられるため、企業そのものの認知拡大に繋がり、商品やサービスを多くの人に知ってもらえるきっかけになります。

世の中に広く宣伝できる「広告」を効果的に運用できれば、企業の売上が大幅にアップできる可能性が期待できます。

広告の種類

広告の種類には大きく、インターネットを介さない「オフライン広告」とインターネットを介して配信される「オンライン広告」の2つがあります。

オフライン広告では、新聞広告やテレビ広告、電車の中吊り広告など、古くから用いられている手法です。

一方のオンライン広告では、リスティング広告やSNS広告、アフィリエイト広告など、広告媒体や広告費用の規模は大きく拡大しています。

配信の設定を変更できるため、ユーザーの属性情報や位置情報などを活用し、届けたいユーザーに絞ってアプローチできる特徴があります。

webマーケティングの特徴

マーケティングとは、Webを中心に商品やサービスが売れる仕組みを作るための活動全般を指します。

例えば、市場調査をしたり、顧客の需要を分析したりして、商品・サービスを売るための戦略を設計し、実施・検証を繰り返していきます。

マーケティングは広義的で、顧客の欲求を満たすために行うあらゆる活動の総称です。

企業の売り上げに直結するため、近年では多くの企業がWebマーケティングに力を入れて取り組んでいます。

webマーケティングの種類

webマーケティングは、捉え方によっていくつかの種類に分類できます。
代表的な種類は以下になります。

• Webサイト運用
• SEO（検索エンジン最適化）
• メールマーケティング
• SNSマーケティング
• オンライン広告

SEOを最適化してWebサイトに集客したり、SNSを活用して多くのユーザーに情報配信したり、Webマーケティングの種類はとても幅広く定義されています。

さらに、リスティング広告やアフィリエイト広告などのオンライン広告もWebマーケティングの一種です。

つまり、広告はWebマーケティングの一部となります。

02広告代理店とWebマーケティング会社の違い

続いて、広告代理店とWebマーケティング会社の違いを解説します。

広告代理店とは？

広告代理店とは、企業の広告活動を代理的に行う会社です。

WebサイトやSNS、テレビなどへ広告を出稿し、クライアント企業の商品を世の中に宣伝します。

広告代理店は、広告特化型で専門の知識と経験を持っているため、出稿を代行するだけでなく、出稿先のメディア選定や広告戦略のコンサルティングも担ってくれます。

Webマーケティング会社とは？

Webマーケティング会社とは、Webマーケティングに関する業務を全般的に行う会社です。

• Web・SNSデータ、顧客分析
• SEO対策
• 顧客・ユーザーとのコミュニケーション施策
• Webを使った市場調査、データ収集
• 自社サイト・LPサイト制作
• 広告代理店とのコミュニケーション対応

Webマーケティング会社は、広告代理店の業務のひとつである、インターネット広告出稿を行っていません。

もし、インターネット広告出稿が必要となった場合は、広告代理店の紹介や代理店とのコミュニケーション対応も行ってくれます。

広告代理店はWebマーケティング会社の一種

結論、広告代理店はWebマーケティング会社の一種と定義されています。

Webマーケティング会社はWeb広告を取り扱う業務は全体の一部として捉えているのに対し、広告代理店は、広告の運用に注力している会社です。

Webマーケティング会社は、顧客の獲得から育成、購買行動後のリピート化まで、広範囲で業務を担います。

一方の広告代理店では、広告の効果を高めたうえで、優れたコストパフォーマンスで広告を運用します。

近年では、リスティング広告やSNS広告などのWeb広告の需要が高まり、Web広告特化型の広告代理店が増加しました。

そのため、Webマーケティング＝Web広告の活用と考えるケースが増え、広告代理店とWebマーケティング会社が混同されがちになったと考えられます。

03広告に特化したWebマーケティングなら広告代理店に依頼しよう

広告に特化したWebマーケティングを行いたい企業は、広告代理店への依頼がおすすめ。

インターネット広告は、出稿後するに数字で結果が出るため、急ぎで課題を解決したい場合やある程度の予算があれば、効果的な施策です。

さらに、広告に特化したノウハウや知識を持っているため、どこの媒体に広告を出稿したら効果を上げられるのかという観点から施策を考えてくれます。

反対にWebマーケティング会社に依頼してしまうと、市場調査や顧客分析までは対応してくれますが、出稿業務は広告代理店への依頼が必要となり、二度手間となってしまいます。

04広告代理店に依頼するメリット

広告代理店に依頼すると、広告特化型のWebマーケティングが進められるのはもちろん、他4つのメリットがあります。

• 自社商材にマッチした最適なアドバイスが受けられる
• 広告運用の社内コストを削減できる
• 迅速な成果が期待できる
• 最新のノウハウや知識を得られる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自社商材にマッチした最適なアドバイスが受けられる

広告代理店に依頼すれば、今まで蓄積してきたノウハウや検証結果から、自社商材にマッチした最適なアドバイスが受けられます。

広告にも様々な種類があり、どのような媒体でもよいわけではなく、自社の取り扱っている商材によって効果的な媒体は変わるもの。

そのため、自社だけで最適な広告媒体を見つけるのは非常に難しいです。

広告代理店にはたくさんの知見が集まっているため、目的に応じて最適な提案を受けることが可能になります。

広告運用の社内コストを削減できる

広告運用を代理店に依頼すると、社内コストの削減にも繋がります。

自社内で広告運用を完結するには、専門部署の設置や人材確保が必須のため、時間や費用、労力などのコストがかかってしまいます。

広告代理店への依頼は、金銭的なコストはかかってしまいますが、その他の時間や労力などのコストは軽減可能です。

費用がかかる分、スピーディーに広告出稿を進められるため、すぐに効果が現れ、PDCAサイクルも回しやすくなります。

迅速な成果が期待できる

広告運用のプロである広告代理店に依頼すると、速い成果が期待できます。

Web広告は、アップデートが激しく、それぞれの媒体で新たなサービスが次々に提供されています。

そのため、自社内で広告運用を実施する場合、一からスキルを習得していき、アップデートに合わせた施策づくりを繰り返さなければなりません。

さらに、Web広告は、施策を検証しながらリアルタイムで成果を確認し、すぐに改善策を打てる特徴があります。

そのため、広告代理店に運用を依頼すれば、知識やノウハウに基づいた施策で、スピーディーに効果を上げられる可能性が高いです。

最新のノウハウや知識を得られる

広告代理店は、多種多様の案件を多く取り扱うため、最新のノウハウや知識が集まります。

市場トレンドや最新情報などに非常に敏感で、広告代理店の知見に触れられるメリットがあります。

インターネット広告はアップデートが頻繁のため、最新情報の入手は効果的に運用に欠かせません。

広告の最新情報をしっかり共有してくれる広告代理店を選ぶようにしましょう。

05広告代理店の失敗しない選び方

最後に、広告代理店の失敗しない選び方を紹介します。

• 自社業種と得意分野が一致しているか
• 各媒体での実績があるか
• 予算に合う費用プランがあるか
• アカウントを提供してくれるか

それぞれ詳しく解説します。

自社業種と得意分野が一致しているか

広告代理店の得意分野と自社業種が一致している点が大切です。

例えば、ずっと健康食品のクライアント企業から依頼を受けていた広告代理店は、健康食品の広告事業に詳しく、知見も溜まっています。

反対に全く健康食品業界でのマーケティング経験がないと、一から知見を溜めないといけないため、データやノウハウに差が出てきてしまいます。

そのため、最近の実績から、自社業種での経験が豊富な広告代理店を選びましょう。

各媒体での実績があるか

依頼する広告代理店を選ぶ際は、各媒体での実績があるかも確認しましょう。

広告といっても種類が豊富で、広告代理店によって得意不得意が存在します。

動画で魅力を伝えやすいならYouTubeやTikTok、テキストで検索してもらえる可能性が高いならリスティング広告など、商材によって効果的な媒体は異なります。

媒体によって効果的な戦術には違いがあるため、自社商材に合う媒体で、実績のある広告代理店を選んだ方が安心です。

予算に合う費用プランがあるか

広告代理店に依頼するときは、予算に合う費用プランがあるも確認が必要です。

全く同じ依頼でも、成果報酬型や月額定額制など会社によっては費用の違いが出てきます。

予算に合う費用プランを提供している、且つ金額や契約期間にも不利な面がないかも確認しましょう。

アカウントを共有してくれるか

運用状況を自社でもチェックできるため、広告アカウントを共有してくれる広告代理店であれば安心です。

また、契約終了することになっても、アカウントを譲渡してもらえるように契約書への記載しておくことも大切。

広告アカウントには、運用データがすべて記載されています。

そのため、Webマーケティンをする上で貴重な知見になるため、アカウントを共有してくれて、契約満了後には譲渡してくれる広告代理店がおすすめです。